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教育のポリシー



教育課程について

本学の教育課程は、学則第1条の目的にそって、構成されている。
授業科目は、その内容により、専門科目、一般科目、必修科目、選択科目に分けている。

教育理念

本学園の建学の精神は「挑戦の精神」、「創造する力」、「自立する能力」で、この3つの力を養うことを教育理念としています。創立者・杉野芳子は、日本の服飾文化を切り開いたパイオニアです。チャレンジ精神に溢れ、服飾の知識や技術のみならず、創造力に溢れたデザイナーであり、経営者という自立した女性でもありました。本学院には、教育理念・目的を体現化した、創立者というロールモデルが存在します。ドレスメーカー学院は、この理念等の達成に向けて特色のある教育活動に取り組んでいます。

目的

本学院は教育基本法、学校教育法および建学の精神に基づき、個人を尊重し、豊かな人格を養うとともに、服飾に関する理論、技術を教授し、職業または実際生活に必要な創造力、実践力を備えた有能にして健全な社会人を育成することを目的とします。

育成人材像

服飾の知識と技術を確実に身につけて、服飾産業の世界で絶えずチャレンジ精神をもって創造力を発揮し、専門職業人として自立できる人材。

ディプロマポリシー(称号付与の方針)

本学では下記の表に掲げる科別の教育目的に従って、目標の欄に掲げている服飾関係の専門的職業で活躍できる人材の育成を目標としている。
入学時より4つの科に分かれ、それぞれの科で服飾造形関係、服飾関係、産学連携関係に分類される専門科目と、語学やビジネス系パソコンなどの一般科目を受講する。
  • 服飾造形科では、1年次875〜935時間(35〜38単位)、2年次870〜1140時間(37〜43単位)の履修を求めている。
  • ファッションビジネス科では、1年次915〜975時間(40〜43単位)、2年次885時間(36単位)の履修を求めている。
  • アパレル技術科では、1年次905〜965時間(35〜38単位)、2年次900〜1035時間(33〜39単位)、3年次900〜1050時間(32〜38単位)の履修を求めている。
  • 高度アパレル専門科では、1年次950〜980時間(38〜39単位)、2年次915〜945時間(35〜36単位)、3年次900〜990時間(32〜36単位)、4年次870〜930時間(29〜31単位)の履修を求めている。
  • アパレルデザイン科では、900〜1110時間(36〜42単位)の履修を求めている。
以上の時数(単位数)を履修することで科別に掲げた教育目的と目標を達成することとする。
また、職業実践専門課程を経て社会人としての資質、能力を養い、服飾の知識と技術を確実に身につけて、服飾産業の世界で絶えずチャレンジ精神をもって創造力を発揮し、専門職業人として自立できることを求める。
コース名 目的 目標
服飾造形科 服飾造形に必要な基本的理論、パターン、縫製技術の修得に加え、感性を豊かにしクリエイション表現するための基礎力、さらにはアパレル業界の仕組みを理解することを到達点とする。 販売職(服作りの技術を学ぶことで、着心地や服の価値を伝えることのできる販売員)
縫製職(服作りの理論と技術を身につけている) アパレルデザイン科への進学 (デザイナー)
ファッションビジネス科 アパレル業界の流通機構を理解した幅広いファッションとビジネスの基礎知識、説得力や判断力も兼ね備えたコ ニケーション能力と企画・プレゼンテーション能力を身につける。さら に表現力向上のためにパソコンスキルを向上させることを到達点とする。 販売職(ファッションと流通機構を理解し、IT技術と提案力のある販売員)
アパレル技術科 パタンナーを育成していくことを第一目標とし、その他縫製・生産管理など、既製服の技術部門に携わる人材を 育てることを目標とする。アパレル業界の仕組みを理解した上で、多種多様なデザインに対応できるパターンメー キング及び縫製ができることを到達点とする。さらに希望者はパターンメーキング技術検定1級の受験を行う。 パタンナー
高度アパレル専門科 大学卒業と同等の「高度専門士」の称号を取得することができ、大学院に進学することも可能な学科である。一般教養に加え、時代性を意識した企画力とビジネスセンスを修得し、他大学生との差別化のため“強み”であるファッションの幅広い知識と確かな技術を併せ持つ人材を育成することを到達点とする。服飾造形の技術力、クリエイション能力、ビジネスの知識を身に付け、さらには産学連携の授業により企業における実務を理解し、一般教養を身につけ、4年間を通して一貫した教育を行う。 総合職、企画職、デザイナー(クリエイションカとビジネス知識を兼ね備えた企業デ イナー)
アパレルデザイン科 服飾専門課程(2年間)の学習を基礎とし、デザイナーにとって大切な企画・プレゼンテーション能力、素材の知識を身につけ、アパレル業界で活躍する上で求められる、豊かな感性と表現力を修得することを到達点とする。 デザイナー(造形知識に裏付けされた、豊かな感性と表現力のあるデザイナー)

カリキュラムポリシー(教育課程編成方針)

教育の使命と目的を効果的に実現するための教育組織として、服飾専門課程を設置し、1年次より4つの科に分かれ、専門教育を実施している。
それぞれの科で履修する科目は専門科目と一般科目に区分され、さらに専門科目は、服飾造形関係、服飾関係、産学連携関係に分類されている。
1年次に各科共通科目としてアパレル素材論I、服装史、色彩学、ファッション画、マーチャンダイジングを導入し、ファッションの基礎力を育む。また、全科、全学年が共通科目としてアパレルCGの表現力を学ぶ。産学連携授業は特に2年生以上で導入しており、社会との接点を意識した授業を実施している。
特別講義は専門科目、一般科目を補うものとして年8回(1単位)実施している。
各科における教育課程の編成方針は以下のとおりである。

服飾造形科

服飾造形に必要な①基本的理論、パターン、縫製技術の修得に加え、②感性を豊かにしクリエイション表現するための基礎力、さらには③アパレル業界の仕組みを理解することを到達点とし、これら①から③の目標において科目を連携させ、学生自身が関連性を理解できるよう教育課程を編成している。

1年次
服の構成、服作りの基本的理論、パターン、縫製技術、デザイン画の基礎をしっかりと身につけること。さらにはアパレル業界の職種別の業務内容を理解することを到達点とする。

資格取得
  • 必修:ファッションビジネス能力検定3級、ファッション色彩能力検定3級、フォーマルスペシャリスト検定準2級、洋裁技術認定試験 初級
  • 選択:ファッション販売能力検定3級

2年次
アパレル業界の仕組みを理解し、1年次での基礎力に加え応用力を身につけることを到達点とし、販売職や縫製職として就職をするのか、デザイナー職に就くために進学をするのかを明確にし、進路に応じたスキルを学ぶ。

資格取得
  • 必修:洋裁技術認定試験 中級
  • 選択必修:パターンメーキング技術検定3級 ファッションビジネス能力検定2級
  • 選択:ファッション色彩能力検定2級 ファッション販売能力検定2級 洋裁技術認定試験 上級

ファッションビジネス科

アパレル業界の①流通機構を理解した幅広いファッションとビジネスの基礎知識、②説得力や判断力も兼ね備えたコミュニケーション能力と③企画・プレゼンテーション能力を身につける。さらに④表現力向上のためにパソコンスキルを向上させることを到達点とし、これら①から④の目標において科目を連携させ、学生自身が関連性を理解できるよう教育課程を編成している。

1年次
ファッションとビジネスの基礎知識や、パソコンスキルの基礎をしっかりと身につけ、アパレル業界の職種別の業務内容を理解することを到達点とする。

資格取得
  • 必修:ファッションビジネス能力検定3級、ファッション販売能力検定3級、ファッション色彩能力検定3級、フォーマルスペシャリスト検定準2級
  • 選択:洋裁技術認定試験 初級

2年次
1年次で身につけた基礎力に加え、社会やファッション業界の動向を理解して発信できる企画力を身につけることを到達点とする。

資格取得
  • 必修:ファッションビジネス能力検定2級
  • 選択:ファッション販売能力検定2級、ファッション色彩能力検定2級

アパレル技術科

①パタンナーを育成していくことを第一目標とし、その他縫製・生産管理など、②既製服の技術部門に携わる人材を育てることを目標とする。アパレル業界の仕組みを理解した上で、③多種多様なデザインに対応できるパターンメーキング及び縫製ができることを到達点とし、これら①から③の目標において科目を連携させ、学生自身が関連性を理解できるよう教育課程を編成している。

1年次
服飾造形の基礎知識を理論と実習の両面から学び、パターンメーキングから縫製までの基礎技術を修得し、アパレル生産知識を深め、ファッション感覚を育てることを到達点とする。

資格取得
  • 必修:ファッションビジネス能力検定3級、ファッション色彩能力検定3級、フォーマルスペシャリスト検定準2級 洋裁技術認定試験 初級
  • 選択:ファッション販売能力検定3級

2年次
アパレル業界のパタンナーが行っているデザインに対しての寸法出し、シルエットの作り方、縫製仕様の書き方等を実践的に行い、パタンナーの作業全般の基礎を学ぶ。パターンメーキングから工場生産までの基本的な流れと技術を修得することを到達点とする。

資格取得
  • 必修:パターンメーキング技術検定3級
  • 選択:ファッションビジネス能力検定2級、ファッション色彩能力検定2級、洋裁技術認定試験 中級

3年次
服飾造形は、レディースかメンズを選択する。

【レディース】
1・2年次で学んだ基礎技術を応用し、あらゆるデザインに対応でき、ハンドとCADのパターンメーキングが同レベルで出来る技術力を身につけることを到達点とする。

【メンズ】
基本となるアイテム、ワイシャツ・ベスト・パンツ・ジャケットを1年間でパターンメーキングから縫製までを行い、基本的な技術をマスターすることを到達点とする。

資格取得
  • 必修:パターンメーキング技術検定2級
  • 選択:パターンメーキング技術検定1級、ファッションビジネス能力検定1・2級、洋裁技術認定試験 上級、ファッション販売能力検定2級

高度アパレル専門科

大学卒業と同等の「高度専門士」の称号を取得することができ、大学院に進学することも可能な学科である。
一般教養に加え、時代性を意識した企画力とビジネスセンスを修得し、他大学生との差別化のため“強み”であるファッションの幅広い知識と確かな技術を併せ持つ人材を育成することを到達点とする。①服飾造形の技術力、②クリエイション能力、③ビジネスの知識を身に付け、さらには④産学連携の授業により企業における実務を理解し、⑤一般教養を身につけ、4年間を通して一貫した教育を行う。これら①から⑤の目標において科目を連携させ、学生自身が関連性を理解できるよう教育課程を編成している。

1年次
服飾造形の基礎、デザインの基礎などファッション教育におけるすべての基礎を身につけることを到達点とする。

資格取得
  • 必修:ファッションビジネス能力検定3級、ファッション色彩能力検定3級、フォーマルスペシャリスト検定準2級、洋裁技術認定試験 初級
  • 選択:ファッション販売能力検定3級

2年次
リアルクローズにおいてデザインのオリジナリティが表現できることと、技術のさらなる向上を到達点とする。

資格取得
  • 必修:パターンメーキング技術検定3級、ファッション色彩能力検定2級、洋裁技術認定試験 中級
  • 選択:ファッションビジネス能力検定2級、ファッション販売能力検定2級

3年次
将来の目標を明確にし、1、2年で学んだ知識やテクニックをさらに発展させ、染色や織物などのテキスタイル制作を通してクリエイション力を身につけることを到達点とする。

資格取得
  • 選択:ファッションビジネス能力検定1・2級、ファッション色彩能力検定1・2級、ファッション販売能力検定1・2級、パターンメーキング技術検定1・2級、洋裁技術認定試験 上級

4年次
産学連携の授業を通し、プロ意識を持って商品企画から生産の流れを体得する。また、オリジナルデザインを表現できるよう、高度な技法を身につけることを到達点とする。

資格取得
  • 選択:ファッションビジネス能力検定1・2級、ファッション色彩能力検定1・2級、ファッション販売能力検定1・2級、パターンメーキング技術検定1・2級、洋裁技術認定試験 上級

アパレルデザイン科

服飾専門課程(2年間)の学習を基礎とし、①デザイナーにとって大切な企画・プレゼンテーション能力、②素材の知識を身につけ、アパレル業界で活躍する上で求められる、③豊かな感性と表現力を修得することを到達点とし、これら①から③の目標において科目を連携させ、学生自身が関連性を理解できるよう教育課程を編成している。

資格取得
  • 選択:ファッションビジネス能力検定1・2級、ファッション色彩能力検定1・2級、パターンメーキング技術検定1・2級、洋裁技術認定試験 中級、上級

アドミッションポリシー(入学者受け入れ方針)

本学では、本学院の服飾造形教育の特色をよく理解し「本学院への入学を強く希望する人」、「ファッションへの強い関心と学習意欲を持っている人」、「将来の夢や目標を持っている人」で自分自身の可能性を追求する人を求めている。